はじめまして、肥後の守を検索して、漸く心地好い場所にたどり着きました。私自身の肥後の守歴は、小学校入学から現在37歳までの長き間ですが、途中スイスのビクトリノクス、カスタムナイフに二十歳の頃浮気をしましたが、結局肥後の守に戻ってきました。
そして、肥後の守というナイフに、これだけのメーカーがあった事を改めて思い知らされました。小学校の時は、高級肥後のナイフと捺された物を使用していました。まあ、その頃は、パチンコ・ゴム動力の飛行機・プラモデル等、活躍の場は限りなくありました。
勿論、<研ぐ>と言う、子供にとっての一大イベントも魅力的でした。幸い、家の家業が、飲食店だったので、研ぐと言う行為には、通常の子供よりも、好条件だったのかも知れません。(勿論切れ味は・・・・)
そして、ビクトリノクスの豪華に、疲れてきた頃・・・・ホームセンターでかね駒を見付け、つい衝動買いに(笑)
それから、本割の切れ味の良さを発見して、今では常に6本を用途別に使用しております。
木工用・工作用・机用・釣り用・バーべキュー用・アウトドア用・・・・それとは別に、観賞用に何本か。
そして、書き込みを読んでいると、丁字油を研ぎ後に塗布していると言う方を見ました。私も試してみたいです。私の場合は、金銭的に、食用油を使っています。と言っても、胡麻油です。勿論純正の物を。サラダ油でも取敢えず行けますが、酸化しやすい為、お勧めできません。そして、胡麻の香りはチョット・・・・と言うなら、オリーブオイルを。それと、高価ですが椿油も良いですよ。大工さんの利用者が多いです。
また、用途別に使い分ける場合、刃の研ぎ角度を変えてみると、とても楽しいですよ。料理用の包丁でも、簡単に別けて、肉用と野菜用と、同じ形の牛刀でも角度を変えるものですから。
私は、肥後の守の為に・・・・円盤型の電動砥石を購入してしまいました。でも、電動の物は気を付けないと、研げ過ぎる為に、刃の減りが早いのです。ご注意を・・・・肥後の守愛用者が、こんなにも沢山居た事に、驚き喜び、想い出に耽り、興奮してとりとめの無い文章になってしまいました。
最後に、肥後の守はナイフではなくて、小刀と呼んで欲しいと思っているのは、私だけなのでしょうか?
(05/11/30)
■肥後守のヘビーユーザーとしてのご意見、参考になります。
とくに油のお話など。
■レコード盤のように回るものですね?
たしかに研ぎすぎには要注意ですね。
ウェブにも載せているように、水ペーパーを使うというのも、いろんな番手をローコストで試せるのでおすすめです。
■そうですね、こがたな、のほうがしっくりくるかもしれません。
もしカタカナで呼ぶならポケットナイフ、のほうが適切なんだと思います。
文具マニアの高校生です。
文具評論家などで多機能ナイフで鉛筆を削ることが載っていました。
それをみてナイフで鉛筆を削りたいと思うようになりました。
そして調べてみたら昔の人は肥後守で鉛筆を削っていたとわかりましてついにこのあいだホームセンターで宗近肥後ナイフを見つけて買いました。
ですが右利きなのですが刃が左ばかり削られていてあまり削りやすなかったです。
でも鉛筆を使うときは必ず肥後ナイフで削っています。こんど砥石で研いで削れやすくしてみようかな?
(05/10/10)
どういうわけか(?)お若い方からのメールが多いですね。
でも、じつは宗近は あんまりおすすめではないです。
「駒 の印のある肥後守がおすすめです。
できれば刃が三層構造になっているものがよいかと思います。
とはいえ、砥石で自分の思うような刃に仕上げるというのも楽しい趣味です。これはこれでおすすめしたいですね。
私は17歳の男です。
HP楽しく拝見させていただきました。
ここで相談?というか聞きたいことがあるのです。
私は父に肥後の守を小学校5年のときに買ってもらい、それいらいずっと使ってきました。
しかし、中2の時にハンドルのところが折れてしまい、刃のみと成ってしまいました。
それ以降色々なナイフとであったのですがやはり思い入れの高い肥後の守を普段に使いたいと思いハンドルをつけてあげたいと思うのです。
しかし、やり方が全くわかりません。。いろいろなHPを見ているのですが、基本的に西洋のナイフばかり載っていて肥後の守は載っていないのです。。
これは刃物を扱っている店に持っていくなどすればよいのでしょうか?
教えてもらえれば光栄です。
(05/09/11)
刃はそのまま、ハンドル(さや)を取り付けたい、ということでしょうか?
そうですね、銀座の菊秀さんなどへいけば要望を聞いていただけるかもしれませんね。
西洋型のナイフをメインに扱うお店でも肥後守をおいているところは多いです。
ホームページを楽しく拝見させていただきました。
懐かしの肥後守ですが 唯一 ロックシステムが無いところが難点?なのですが私の使っている これも肥後守の末裔で ちゃんと「チキリ」も付いて フレームロックも付いています。
実際 使用しているのですが 中々使用感も優れ物ですよ。
今後もホームページを楽しみにしております。
(05/08/25)
コレは知りませんでした。
情報ありがとうございます。
そうですね、肥後守の末裔、の一つになりますね、コレ。
炭素鋼のブレードが設定されているというのもいいですね。
ここ一ヶ月で肥後守にどっぷりハマってしまった者ですf(^^;
私は、北海道在住なのですが、近所の金物屋では肥後隆義、宗近(銀峰)肥後ナイフ、肥後の王様といった三木産ではない肥後ナイフばかり流通しています。
カネ駒さんの肥後守も一応流通してますが、真鍮鞘のものは皆無です(泣そんな環境なのですが、先日カネ井登録肥後守のナイフを発見しました。
銀鞘で刃には割り込みの表示はありません。刃先にヤスリがかからないため割り込みかもしれません。梱包は何本かまとめて箱詰めされており、薄黄色の紙でくるまれておりました。そこでお願いなのですが、この肥後守がいつごろ(いつ頃まで)生産された物か鑑定していただけないでしょうか?
自分の生まれた年代の物なら、あと2~3本購入しておきたいと考えている次第です(^^;
(05/05/03)
■それは三木市の井上工具という会社が扱っている肥後守です。
その(かね井という)刻印は永尾さんのところにありました。
佐藤さんの買われたその肥後守もおそらく永尾さんのところでつくられたものでしょう。
■残念ながら年代の同定は難しいです。
刃の形、座金の種類などの特徴で古いものか新しいものか(新しい、といっても戦後の、という程度です)は推定できるのですが。
私は、いま肥後守の産地の三木市大村にあるメガネ店の店長をしています。10年以上前からのお客様でよく補聴器の掃除に来ていただいてたおじいさんに、「いつもよくしてもらうお礼に使ってください。わしが最後に作ったものや」と戴いたのが、幻の「やま正肥後守、秋水」で、その人こそ縦折り鞘を横折り鞘に改良した小阪弥三郎氏を父にもつ小阪富男さんでした。小阪さんの肥後守は1979年の「暮らしの手帳」の肥後守テストで最もよく切れる肥後守3本のうち2本に選ばれた優秀さだと名畑政治氏のレポ-トに載っていたのをあとで知りました。それが1996、7年のことで、1999年に来店していただいてからはご来店がありません。その頃90才でしたからきっと遠くへ旅立たれたのでしょう・・・・・。
この名品を私は大切にし各方面で紹介したゆきたいと思います。
(04/12/15)
なんとも言葉にあらわしがたい気持ちです。胸がいっぱいになるというか。ちょっと涙が・・・
本当に素晴らしいエピソードです。こういうメールいただくとモチベーションがぐっと高まります。(その割に更新が滞り気味・・・)
i live in the united states. it is incredibly hard to find any selection of higonokami where i live and i was wondering if you could help point me in the right direction as to where to buy them?
(04/11/16)
米国在住の方より、肥後守の購入方法について問い合わせです。
新品を買うことはおそらく無理ですがアンティークとして出回っているようです。
まあ、日本の刃物屋さんでネット通販、というのが一番早そうですが・・・
金物屋の蔵から大量に出てきました.初期型でしょうか?10年代のものです。
(04/07/12)
これはぜひとも拝見したいものですね。
木製の鞘、というのはもしかしたら関の井戸正さんがプロデュースされたものかもしれません。
肥後守博物館すごく感動しました。なんとなく、検索エンジンに「肥後の守」と入力したのですが、こんなスバラシイ!ページがあることに驚きました。
私は九州の博多に住む25歳の男(つり好き)です。「肥後守」といわれても、あまりピンと来ない所に属している世代なのかもしれませんが、私の手はそれの便利さを知っています。ひとに話すとよく驚かれるのですが、私が幼稚園に通っている年齢の時に、父から初めて貰った刃物が肥後守でした。今考えると、かなり勇気のあるオヤジですが・・・。父は佐賀県の焼物で有名な伊万里、しかも凄く山の中、の出身でポケットには常に肥後守の生活だったそうです。
その父ですが、肥後守のことを「小刀(こがたな)」と呼びます。祖父もそうですし、母(福岡出身)もそうです。知合いの年配の方に聞いてみても、「ヒゴノカミ」と言うと少し考え込んで「小刀のことか?」こんな感じです。熊本県の人もそうでした。ここ上九州では、(統計上かなり少ない数ですが)肥後守の呼び方は小刀が主流のようです。又、大分県の温泉に行った時に、おばあちゃんが一人でやっている古びた文房具屋で聞いたところ、「折込(おりこみ)のこと?」と言われました。ご存知でしたら、すみません。
今はその父から貰った小刀は失くしてしまい残念なのですが、私の記憶だと柄の部分に桜のマークが刻印してありました。消防団のマークのような、絵の具のメーカーのサクラのマークみたいなモノでした。知合いの年配の方も記憶にあるそうです。コレクションの中にありましたら、どこのメーカーで作られていたのか、今も作られているのか教えていただけないでしょうか。
質問ばかりで申し訳ないのですが、もう一つ教えていただけないでしょうか。以前、大工道具屋で買った「商標登録 肥後守定かね駒」には刃になにも書いてなく、今日たまたま見つけて購入した「商標登録 肥後守定かね駒」には「本割込」と書かれています。どちらも同じサイズ、見た目、鞘の色は銀色で永尾製作所のもだと思います。しかし今日買った本割込と刻印がある方は刃が厚くしっかりした感じがします。真鍮の鞘の青紙割込みも持っているのですが、ほぼ同じ厚さです。何も書いてない方は刃が1mm位薄いようです。作られた時期が違うのか、どちらも現行品なのかご存知でしたら宜しくお願いします。
私としては本割込と書かれている方がお得な感じがして、もし私の予想が正しいなら、あと2本位買いだめしておこうかと思っているところです。
私も肥後守の本物の刃物としてのすばらしさ、道具としての無駄の無さ、合理性。孫の代まで伝えていけたら良いと思っています。これからも肥後守博物館来館させていただこうと思います。
(04/04/23)
■「折込」は興味深いですね。
じつは、肥後守の場合、折り畳み式、とはいわずに折り込み式、ということが多い(正式?)のですが九州に語源があるのかもしれませんね。
■さくらのマーク、私の知る限りでは・・・
けっこう多いですが
「肥後北島丸」「肥後常正」「肥後宗義」「肥後阿形丸」「獅子丸一守」
といったところです。
■どれも現行品です。
刃の材質にはいくつか種類があり、商品にバリエーションをもたせているんです。
何も書いてない刃はSK材で、単一の鋼材、本割込とか青紙割込とあるのはもともとサンドイッチされた鋼材で刃の側面というか木口面をみればわかります。
スジが入っているので。とくにチキリをみるとわかりやすいです。
知人が、偶然から肥後の守タイプのナイフを10本近く入手したそうです。なんでも某名門小学校が100年続いた歴史に幕を閉じた際に、図工の教材と思われる錆びだらけの肥後の守たちから「拾ってくれー」と魂の声が聞こえたとか・・・。
件の肥後の守がいつどこで製造されたものか聞いてませんが、きっといろいろな子供たちの成長を見守っていたんでしょうね。
せっかくだから、錆びを落として丹精こめて研ぐことを条件に、1本譲ってもらおうかと思っています。
(04/03/24)
名門小学校というのも非常に興味津々ですが、声が聞こえる、というのはさらに興味深いですね。ぜひ使えるようにメンテしていただきたいと思います。
肥後守博物館、実によく研究されていて感心しきりです。
私は現在37歳ですが、10代から20代半ば頃までは洋式ナイフにハマッていました。
和式の刃物に興味を持ったのは、とにかく木工作等をやる際の、洋式ナイフの余りの切れなさに、怒り心頭でホームセンターに行き、1000円で片刃の切り出しを購入し使用してからです。
なにしろ数万円の洋式ナイフ(鋼材ZDP189等)よりも1000円の切り出しの方が遙かに「使える」のです。(目的の違いによる刃付けの違いはありますが)
現在では、和式刃物一辺倒で(笑)、佐治武士さんに注文した白紙多層鋼の「渓流冠」を筆頭に、打ち刃物を中心に蒐集しています。
遅くなりましたが肥後守(かね駒)です。
コレクション用とは別に、実用で使うために肥後守は全部で8本購入しました。
軽量、安価にして、青紙割り込みの切れ味は胸のすくものがあります。
研石は普通に使うぶんには、キングの1000番程度で十分だと思います。(身内に板前がいますが、キングの1000番を使っています)
今後、いろいろな場面で肥後守を使うことになると思いますが、面白い写真等撮れたら投稿したいと思っています。
(04/02/11)
たしかに、値段と実用度(「使える」度合い)は、比例しないものかもしれません。ところでこの8本というのはなにか使い分けをなさってるんでしょうか?肥後守の使用特性、という視点からも興味があります。
(追記)その後お返事いただきました。
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サイズは青紙鋼物に関しては、全種類そろえています。
最小×1→コレクション(チキリに穴の開けられたモデル)
小×1→コレクション
中×3→コレクション×1 実用×2
大×3→コレクション×1 実用×2・・・といったところで、実用肥後守は4本です。
実用4本のうち、大中それぞれ1本づつは予備として保存。
(残念ですが、かねこまはいつ製造中止になるか分からないので)。中サイズは生活汎用として屋内で開梱等に、大サイズは通常のフォールディングナイフとして野外での汎用に使用しています。
私にとって肥後守かねこま(青紙)は郷愁を誘うだけの物ではなく、鋭い切れ味にして、研ぎやすい特徴を持つ和式刃物の中では非常に珍しく折り畳む機能を備え、多くの和式刃物が鞘付きで嵩張り携帯性に劣るのに比較し、軽く、小さく、薄く、まさに他に比類のない優れた携帯性を誇ります。
・・・最近では多くの人が使い捨ての道具から卒業し、手入れしながら長く使える道具を見直し始めているようですが、少々遅きに失した感があるように思えます。
ーーーーーー(04/02/15)
I collect Higonokami knives. My father purchased one in Japan in the 1960’s and brought it home. This created my interest in these knives, and I have 20 Higonokami knives. I and am trying to collect information for an article that I want to write on the history of this knife. I really like your website. Thank you very much, it has been very helpful.
(04/02/06)
米国はワシントン州にお住まいの方からいただきました。
この、お父さまの買ってきた肥後守、写真を拝見しましたところ肥後常盛でした。米国のアンティークナイフカタログにも肥後守が載っていて、コレクターがいることは知っていましたがこんなふうにメールをいただくとはびっくりです。でも一番びっくりなのは肥後守の歴史を記そうという方が私以外に、しかも海外にいらっしゃるとは・・・